02日 10月 2024
これまでに多くのビジネスパーソンと面談をする機会をいただいてきた中で必ず挙がってくる共通の内容があります。それは自らの「強み」(アピールポイント)がよくわからないということです。...
27日 8月 2024
セレンディピティとは「偶然の幸運」に遭遇することと言われています。遭遇する対象は人だけではありません。人生の転機となる本との出会い、過去の偉人との出会い、人生を変えるような出来事との遭遇等、自分にとって「思いがけない幸運」に巡り合うことをいいます。...
27日 8月 2024
成熟市場において他社に先駆けて新商品や新サービスを投入しヒットさせるためには柔軟な発想が求められる。また企業の戦略プランナーとしても常に頭が柔らかいことは必須条件だ。「人は歳をとると頭が固くなって新しい発想が出来なくなる」と言われるが本当にそうだろうか。私はこれは正確ではないと思う。より正確に言うなら「人はマンネリに陥って新しい知識経験を求めなくなっていくと次第に新しい発想が出来なくなる」のだと思う。 認知心理学で有名なダニエル・カーネマン教授によると、私たちは普段の生活において直観的に判断し行動しているという。私たちの脳は右脳で直観が働いている時には左脳は休んでいるそうだ。物事をすぐに直観で判断し処理してしまうと脳は結論が出たと思いそこで思考停止してしまう。脳もそのほうが楽だからだ。しかし、ここで「論理的に考えてみよう」と思うと左脳が起動する。左脳がエネルギーを使って論理的に考え始める。 ビジネスパーソンもシニアになってくると、それまでの知識や経験でなんとか判断できてしまうものだ。直観で判断することも多い。歳を重ねていく中でも常に新しい発想を可能にしていくには、すぐに立ち上がってくる直観を止めて、面倒がらずに左脳で論理的思考を起動させていく習慣が大切になってくると考える。 そしてその根底部分として重要になるのが、いつの時代にあっても「知識」であるという点だ。人間の素晴らしいところは本人の直接経験だけでなく、他人が経験した間接経験からも知識を習得できるということだ。野生動物はその個体自身が直接体験したことからしか学べない。 しかし人間の場合は自分が体験していなくても他人が体験し習得した知識を見たり聞いたり読んだりして理解することで、あたかも自分自身が体験したことのように知識や経験値を高めることができる。 新たに学習することで知識を増やし深めていくことが、いつまでも新しい発想や柔軟思考ができるポイントになるのだと思う。
13日 5月 2024
数年前になるが2020年のダボス会議では「株主至上主義」から「マルチステークホルダー主義」への転換が提唱された。企業としての経営スタンスが大きく変化している。それまでの「株主第一主義」を改めるという内容だった。今後は株主だけではなく、「顧客」や「従業員」や「社会」に対しても配慮していく経営に切り替えていくべきであるという声明であった。 理由としては言うまでもなく地球環境からの視点であるサステナビリティ関心の高まり、資本主義経済の行き過ぎによる持つ者と持たざる者の二極化が進み、営利を追求する企業としても今後はESG経営にシフトしていくべきであると判断されたからだ。しかしこれは日本では古くから言われてきている「三方よし」という考え方だ。 日本では平成時代の失われた30年の模索の中で、いつも米国をお手本としてマネジメント手法を取り入れてきた。例えば企業の成果主義導入や短期的業績志向の高まりであった。長期的な視点で大きな戦略を練るというよりも米国型の直近の数字目標クリアを重視するという経営だ。当時はバブル崩壊後の低成長期に突入していた時期であったことから、どうにかして抜け出すことを模索している中で、好調であった米国流が日本に紹介され、代替案が無かったために大企業から次々に導入していった。 日本には開国以来、欧米の舶来ものは日本のものより優れているという潜在的な意識や劣等感が根本に流れているのか、あるいは自信を喪失してしまったのか、経営手法に関しても米国のほうが先を行っていると考えられているのかもしれない。ではその米国流を導入して結果はどうだったか。平成の30年間を見ればよく分かる。 ではどうすべきだったのか。またどうすべきなのか。 日本は米国の文化とは異なる文化や思想を持っている。日本には日本人として持っている強みを活かすやり方があるのではないか、昭和の時代は集団としてチーム力を発揮することで高度成長を果たしてきたからだ。個よりもチームとして互いに協力し合う中でやりがいや充実感を感じ、結果として100%以上の力を発揮するのではないか。 例えば、日本電産はその経営のやり方をこの30年間変えなかった。周囲からのノイズはあったと思うがそんなことは気にも留めず永守経営をずっと続けてきている。現在ではブラシレスモーターの領域では世界の約50%のシェアを持つ。 自社の業績が悪くなっていく中で藁をもすがりたいとき、好調であった米国の経営のやり方を真似したくなる気持ちは非常に良くわかるが、そもそも日本とは異なる風土の中で進化した経営手法を真似したことで遠回りをしてきたのではないかと思う。日本や日本人の独自の強みを活かした経営手法があると考える。
08日 5月 2024
ショートターミズムという言葉もあるように目先の利益に焦点があたり、長期的な価値創造に企業の視点がいかなくなっているような気がします。 機関投資家や市場関係者の評価基準が短期的利益を追求しているとか、経営者の在任期間中の利益創出が重視されているということもあるでしょう。...
22日 3月 2022
わたしたちは常日頃、さまざまな判断や決断にせまられているものです。すぐに判断がつくことならば良いのですが、なかにはじっくりと思案が必要なこともあるかと思います。 こんな時、さっさと決めてしまえば、気持ちもスッキリ!頭のモヤモヤ感もサッパリ!しますね。...
07日 3月 2022
あなたはリーダーシップ力と聞くと何を連想されますか? どんな言動やどんな能力がリーダーシップだと思われるでしょうか? あるいは、今までに思ったことがあるでしょうか? リーダーシップといっても実にさまざまな要素が複合的に融合混在されていると思います。一口では到底言えないものですね。...
24日 1月 2022
普段、わたしたちが「マーケティング」と聞くと、取扱い商品に関する販売促進策やSNS広告、営業方法などを思い浮かべるものです。この場合、「どうやって自社の商品やサービスをターゲット顧客に認知させていくか?そして販売につなげるか?」という視点だと思います。...
06日 12月 2021
前回ブログの「自動車業界は100年に一度の変化をどのように乗り越えようとしているのか?(自動車OEM編)」にて述べました通り、今、自動車業界には大きな地殻変動が起きています。自動車OEM、自動車ディーラー、部品会社、整備業界を一気に巻き込んでいこうとしています。...
22日 11月 2021
これまで「クルマ編」及び「自動車ディーラー編」について私見を述べて参りましたが、今回は「自動車整備分野編」です。 今回の「100年に一度の変化」においては、自動車の整備業界においても極めて大きな変化とその対応を余儀なくされていくものと思います。...