サラリーマンからの転身や副業に、どうして専門家やコンサルタントをすすめるのか?

 サラリーマンであるならば、仮に体調が悪くて仕事に全力投球できなかったとしても、毎月決められた日にお給料が自分の口座に自動的に振り込まれてきます。当たり前のことではあります。

 しかし定年とか会社が廃業したとか、何らかの理由から新たに自分でビジネスをしていくことになると、自分自身で売り上げをあげて収入を確保しなくてはなりません。

 

 かつては一時、定年後にそば打ち職人になるとか、こだわりのカレー屋さんを開くとかの起業が流行したことがありましたが、頭で想像しててのと実際にやってみるのとではまったく別物です。

 これまで何十年間もホワイトカラーで生きて来られた方が、定年後から身体を一日中使う仕事につくのは相当な体力気力がないと軌道に乗ることは難しいでしょう。加えてコロナ禍ではそもそも実店舗展開は収束するまでは素人では論外ですね。

 

 また、ネット上にオンラインショップを開店するという方法もありますが、手軽に誰でも参入することができることから今や完全にレッドオーシャン状態にあります。ネットで「物」を販売するとなると、いかに付加価値の高い商品を探し出すかがポイントになりますが、仮に探し出すことができたとしても、まず仕入れのための初期投資が必要です。受注があれば梱包発送作業が発生します。工数も無視できないでしょう。売れ残れば在庫がたまっていきます。集客に向けてSEO対策にお金をかけなくてはなりません。

 参入障壁の低いネットショップで成功するには、まだ誰も気づいていない超ニッチ商品を独占入手すること、単価あたりの付加価値が高いことが可能であるならばアドバンテージがあると思います。

 

 今からほんの数年前まではサラリーマンが副業しようとすると、今述べたような状況が普通でした。私が会社を退職した頃もこんな状況であり環境でした。

 しかし現在は状況が全く異なっています。今、豊富なビジネス経験と知識を持つサラリーマンにとっては千載一遇のチャンスが訪れています。しかもなんと「ノーリスク」です。やらない手はありません。それは何か? そして何故か?

 

 

 何故なら、ほんの数年前には存在していなかったような「新しい仕組み」が、今では出来上がっているからです。

 すなわち、ベテランビジネスマンの持つ知識や経験をお金に変換する、高単価で売ることができるプラットフォームが存在しているからです。これこそサラリーマンにとっては千載一遇のチャンスといえます。自分の頭の中にある知識や経験がお金に変えられる仕組みがあるのです。

 

 この事実を知っている人は知っているし、知らない人は知らないままです。しかし、この1つの情報を知っているか否かで、その後の行動が大きく変わってくるのです。収入も変わってきます。

 

 話を戻しますと、それまで自動的にお給料が振り込まれてきたサラリーマンが、何らかの理由により自分で稼ぐ必要が出てきた場合、まず考えたいのは「最初にお金や投資が必要ないビジネスを考える」ということです。

 

 「最初にお金や投資がかからないビジネス」として思い浮かぶのは、専門知識やノウハウを使うビジネスです。それはコーチであったり、講師であったり、専門家やコンサルタントであったりします。これらのビジネスは、どれもお金はかかりません。かかっても会場費くらいです。基本的に1人で行うビジネスでもあります。

 

 では、この中で何がお薦めなのかというと、私は専門家やコンサルタントをお薦めします。

 なぜなら、今の時代、コーチ単独ではなかなか収入の安定確保は見えてきづらいと思います。コーチングのスキルを持っているのであれば、別の際立つ能力×コーチであればいけるかもしれません。なぜなら、今日においてビジネスパーソンならばコーチングは知っていて当然、使えて当たり前のスキルだからです。

 

 コーチングの単価を上げようと思えば、エグゼクティブコーチングがありますが相手は企業の経営者です。日々、重要な決定や決断に迫られている中で悩み試行錯誤し考え抜いています。このような経営者に対してエグゼクティブコーチングをやれるのは並大抵ではありません。コーチングする側の知見や識見が経営者と同等以上でなければ、即その場で止められてしまうでしょう。時間は経営者にとって大事なものだからです。

 

 

 セミナー講師はどうでしょうか? 講師という職業も数年前までは数をこなせば食べていくことが可能でした。1回の講師料も数十万円は珍しくありませんでした。しかし現在ではダンピング状態になっています。依頼があれば講師をしている私でも驚くような講師料になってしまいました。さらに昨年からのコロナ禍によって、現時点ではリアルセミナーはほとんど行われていません。オンラインセミナーは無料セミナーばかりが目立つ昨今にあります。こういう状況ですので講師オンリーで食べていくのは相当大変な環境にあると思います。

 

 

 ところが、専門家やコンサルタントとなると話は異なります。先程出てきたプラットフォームが存在していることによって、専門知識を持つサラリーマンとその専門知識を教えてほしいという中小企業をつなぐことが完全に可能になったからです。

 需給があれば一瞬でマッチングが成立します。最近では中小企業からの専門家依頼の案件を集めてプールしているプラットフォーム会社がほんの数年前の3~4倍に増えています。このことは中小企業からの「専門家依頼」要望がいかに増加しているかを如実に物語っているといえます。 

 

 プラットフォーム会社から紹介される案件内容も副業案件からフルタイム案件まで、1時間のスポットコンサルティングから6ヶ月間や1年間の案件まで、さらに案件の内容まで非常に豊富で多岐にわたっています。 

 

 現在はこのような状況にあります。サラリーマンであれば、一度これまでのご自分の経験や知識をたな卸しして、ご自分の強みや能力を再認識し得意分野の案件をマッチングしてもらえば良いのです。登録は無料でできます。ノーリスクで始められます。副業を行うにしても定年後にフルタイムで行うにしても、ここを利用しない手は無いと思います。 

 

 さらに言えば、お薦めは、数年間は会社を辞めずに短期案件をこなしながら、コンサルティング経験と知識を蓄積すべきであると思います。定年前から始め、案件をこなしていく中で、十分に機が熟したタイミングで、且つ必要であれば転身を考えれば良いのです。そのまま副業として継続しても全然良いのです。

 

 会社に籍があれば、毎月お給料が自動的に振り込まれてくるという安定性は確保しながら、次のステップに向けてじっくりと考えながら、密かに爪を研いでいくことを強くお薦めします。

 

これまでの著書一覧

現在までに書籍化された著書をご紹介させて頂きます。


普通のサラリーマンでもできる!「週末コンサル」の教科書

「週末コンサル」とは、サラリーマンが平日の夜や休日を使い、自分の経験や知識を活かしてコンサルティングをすることです。元手ゼロで始められ、「会社以外にも収入源をもち、ゆくゆくは独立もしたい。でもリスクをとるのはいや」というサラリーマンに最適。 本書では自分の「強み」の見つけ方から、サービス・メニューの開発法、「刺さる営業ツール」の作り方、成約率が高まるプライスリストの作り方、顧客獲得法まで徹底解説しています。

出版社:PHP研究所

価格:¥1400

「週末コンサル」とは、サラリーマンが平日の夜や休日を使い、自分の経験や知識を活かしてコンサルティングをすることです。元手ゼロで始められ、「会社以外にも収入源をもち、ゆくゆくは独立もしたい。でもリスクをとるのはいや」というサラリーマンに最適です。

 

本書では自分の「強み」の見つけ方から、サービス・メニューの開発法、「刺さる営業ツール」の作り方、成約率が高まるプライスリストの作り方、顧客獲得法まで徹底解説しています。



最強チームを作るリーダーの条件

出版社:ごきげんビジネス出版

価格:¥500 電子書籍

近年、「個」を基本とした成果主義は日本企業にすっかり定着した感がある。そんな中で成果主義を基本としながらも、チーム単位でメンバー一人ひとりのコミュニケーションを図り、チームとしての目標を達成し続けている職場が頭角を現してきている。


ふりかえってみると、我々日本人は仲間と協力しながら高い目標をクリアしていくやり方が得意であった。
今日、今こそ「チーム」として個々人が協力し合い、チーム目標を追いかけるやり方こそが、「個人」と「チーム」がともに生き生きと輝き、自走していく職場づくりの肝なのである。



うなづき力〜部下をやる気にさせるオヤジ管理職マニュアル33

出版社: ナナ・コーポレート・コミュニケーション

価格:¥ 1,365 

この本はズバリ、私のコンサルティング成果をご紹介してる著書です。

私が日産自動車(株)にいた時に、ある関東郊外の系列自動車ディーラー店舗様の業績アップ、経営改善を担当しコンサルティング&コーチングを行いました。

 

この店舗様は、それまで全社で業績40位と万年低迷店舗でした。私は「店舗まるごとコーチング作戦」というコンサルティング方法を開始しました。その後、8ヶ月後にベスト8位に浮上し、9ヶ月後にベスト5位、そして10ヶ月後にベスト3店舗にまで浮上しました。「うなずき力」は、このプロセスとノウハウをまとめたものです。 

 

小売店のコンサルティングをされておられるコンサルタントの方々に高い評価を頂いている書籍です。



若い人がワクワク、キビキビ動き出す!上司のためのコミュニケーション技術

出版社:ごきげんビジネス出版

価格:¥300 電子書籍

いよいよ「ゆとり教育」を受けてきた世代が企業の職場に増えてきました。豊かな時代に育ってきた「ゆとり世代」社員は、上司世代とは価値観やものの考え方の温度差が大きいというのも事実です。

 

今後、ゆとり世代社員は、ますます職場に増えてきます。彼らを戦力にしなければなりません。「それはわかっているけれど、うちのゆとり世代社員はいくら言っても動かない・・」という上司の悩みにお答え致します。若い部下と上手に付き合いたいと思っている方、若い人の育て方を学びたい方、新人教育を担当している方、ゆとり世代社員との間に考え方や価値観にギャップを感じている方へ。

 

コンサルタントの方々からは、クライアント企業で現場マネージャーやスタッフを動かしていくうえで非常に参考になったと好評を頂いています。



ビジネスで成功する人が身につけている気くばりの極意

出版社:ごきげんビジネス出版

価格:¥300 電子書籍

今日のビジネスシーンでは、あらゆる場面でCS(お客様満足度)が重要視されています。それゆえ消費者は、誰もが常に心地よい状態を求めるようになっています。人と人との間におけるCSとは「気くばり」を意味します。

 

CSレベルもある程度以上でないと認識されないのと同じように、「気くばり」もあるレベル以上が必要なのです。ここに重要な意味が隠れています。それは「気くばり力」を、もう1段階レベルアップさせることで一気に皆の注目が集まるということです。 これまで約200店舗における現場での指導やアドバイスを行ってきた中で、「できる人」に共通していることに気が付きました。それは皆「気くばり」が素晴らしく上手な人だということです。「気くばり力」こそ成功を呼び込む鍵なのです。

 

コンサルタントの方々からは、クライアント企業の現場で一瞬で現場マネージャーやスタッフと関係構築を図る上で非常に参考になったと好評を頂いています。



定年前後の人のための「講師デビュー」入門

出版社: 同文館出版

価格:¥ 1,470

この本は、私がクライアント企業にコンサルティングで伺っている際に、現場のマネージャーや店長の方々とお話をしている時に思いついた本です。店長やマネージャーの方々が現役時代の知識や経験をフル活用すれば講師になって活躍すこともできると思ったからです。 

 

特に 定年を迎えてからデビューしセミナー講師として活躍するためのノウハウをまとめました。自分の「いちばん得意なこと」を話して生きがいと収入を手に入れようという考え方です。講師になれば、これまでのビジネスマン人生で長年に渡って培ってきた「知識」「技能」を他人に伝えることができます。人に伝える、という行為からは大きな充足感が得られます。また自分の存在感を認識することもできます。それが「生きがい」にもつながっていくと思うのです。私自身の経験にもとづいた具体例を交えながら分かりやすく解説しています。

 

コンサルタントの方々からは、非常に参考になる部分(オンリーワンテーマの発見方法、コンサルタントの名刺の作り方、等々)があると好評を頂いています。